県は10日、JR甲府駅北口県有地で「新県立図書館起工式」を挙行。当日は、横内正明県知事をはじめ、県や県議会、シビックコア地区、設計施工関係者ら約160人が招かれた。
式の冒頭で横内知事は「新県立図書館は、多くの県民の期待を集めた施設。本来の使命である県民の読書や学びのニーズに応える拠点として、また国内外に山梨の情報を発信する拠点の役割を果たす。建物には大規模な太陽光発電、壁面緑化など環境に配慮した模範的な施設となる」とあいさつをした。
続けて、渡辺努県教育委員会委員長が「新県立図書館は知識文化の拠点として、また県民自ら、郷土山梨について学び交流することで、新たな文化が生み出される情報の発信拠点になる」と述べた。
県議会からは武川勉県議会長が「新県立図書館は広く県民に親しまれる施設になってほしい。工事関係者の皆様には安全に進めてもらいたい」、宮島雅展甲府市長が「本日起工式ができたことは甲府市民の一人として感謝をしている。愛宕町下条線が整備されたことで甲府駅までの交通の便も良くなった。図書館は県民の大きな財産」と今後に期待を込めた。
また工事関係者を代表して、設計と監理を担当した大牧民久米設計代表取締役副社長と、施工者を代表して田中茂清水建設執行役員関東支店長があいさつをした。
大牧副社長は「新図書館は三層吹き抜けの大空間を設け、交流ゾーンと閲覧ゾーンが繋がりを持ち、人々の活動見られるようオープンな施設になる」、田中支店長は「既に解体をされたが旧県立図書館の前身ビルは、当社が昭和5年に完成をした。再びこの地で記念すべき工事を担当することは大変意義深く名誉でもある」と決意を述べた。
新県立図書館工事の入札はWTO対象案件。低入札のため保留となったが、清水建設・早野組・国際建設JVが請け負うことに決まった。施設の規模は、SRC造一部RC造とS造4階地下1階建てで、延べ面積1万555u。設計及び監理は久米設計・三宅建築設計事務所JVが担当した。
そのほか主な施工業者は次のとおり。▽強電設備=中楯電気・昌電社・小山電気JV▽弱電設備=五光電工・滝田電気商会・西電機商会JV▽給排水設備=甲府冷暖工業・富士冷暖・山田設備JV▽空調設備=三建設備工業・大栄設備・渡辺工業所JV▽さく井設備=山本基礎工業▽歩道屋根設置=村松工務所
提供:山梨建設新聞