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日本工業経済新聞社(山梨)
2010/11/10

【山梨】老朽した橋梁の見極めを 東和橋など38橋対象 大月市

 大月市産業建設部建設課は、市内に架かる橋梁点検業務に着手している。23年度には、調査結果を基に全体的な橋梁修繕計画を作成する予定。同計画では、橋梁修繕の優先順位などを付けるとともに、橋の状況を見極めたい考えだ。
 今回の調査は、賑岡町奥山に架かる、東和橋(平成2年建設、橋長130m)など、市内の38橋を対象に調査を実施する。市では、昨年も同様の調査を実施したが、今回は昨年の調査対象に入らなかった全ての橋梁を対象に調査する。調査橋梁の中には、管理者がいないため、市が引き取った橋梁も含まれている。
 特に、修繕が迫られている橋梁では、JR中央線をオーバーパスしている跨線橋が約10橋と、中央自動車道を跨いでいる橋梁が6橋あるという。これらは補修の重要度が最も高いとし、このような主要な動脈路線に、老朽化した橋梁からコンクリート片等の落下などが発生した場合、多大な被害や損害につながる恐れもあり、調査は実施できても、市町村レベルでの補修はなかなか難しい、という実状を市では懸念している。
 橋梁の状態については、ほとんどが橋自体に損傷はないが、経年劣化による錆やクラックが目立っている状況にあるという。
 担当課では、これらを市で修繕するには多大な財源が必要となるため、市では、事業者負担などの支援策も模索している。
 また、昨年度に調査を実施した、富浜跨線橋(昭和42年建設、橋長79m)については、現在詳細設計に着手しており、23年度の修繕に向け予算要求中の段階だ。
 なお、調査点検業務は、樺キ大山梨事務所(甲府市朝日1丁目3−12、電話055−255−3330)が担当し、23年1月22日までの納期で進める。  


提供:山梨建設新聞