京都市都市計画局は8日、第3回京都市美観風致審議会景観専門小委員会を開き、立命館大学が計画する「立命館大学衣笠キャンパス新体育館建設計画」を諮問した結果、「壁面緑化を積極的に取入れている」など周辺景観に配慮しているとして了承。23年2月中旬頃からの着工をメドに準備を進めていく模様。設計・施工は竹中工務店(京都市中京区・075−801−2131)が担当する。
建設計画では、第二体育館(京都市右京区龍安寺御陵の下町2−1)の敷地5927・55uを対象に、既存第二体育館に隣接する駐車場及び研究棟の敷地と既存の第二体育館を減築する格好で、SRC及びS造地下3階平屋建、延9409・49u(建築面積2391・34u)の新体育館を建設する。新体育館は北側をメインアリーナ、南側をサブアリーナ及び格技場を設け、南北に2棟建設する。また減築する第二体育館地階にトレーニングルームなどを配置し、地上階にあたる屋上には駐車場1100台分を確保する。
景観保全の取組みとしては、既存樹木を残すとともに、建物周辺に樹木114本(2〜3m程度)を配置し、緑地率30・96%を確保し、接道のきぬかけの道からの眺望に配慮することやサブアリーナの高さを低く計画するとともに外壁のセットバックを行ない、南側の住宅側への圧迫感の軽減、壁面緑化を行ない、丘に見立てた設えとする。
さらに環境対策として、大規模な地下化及び既存建物の地上部分を解体・減築するとともに、水盤を設けて、熱負荷の軽減を図る上、館内の明かりに自然光を利用する。