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北海道建設新聞社
2010/11/10

【北海道】札幌丸井三越が来年4月発足−店舗建て替え手法など検討へ 

 札幌丸井今井と札幌三越が2011年度から、老朽化した丸井今井札幌本店と札幌三越の建て替えに向けた検討を共同で進める。両社は11年4月1日付で統合し、新会社の仮称・札幌丸井三越を設立。大通地区の活性化を念頭に入れ、両店舗をそれぞれ建て替えるか、集約するかなどについて、時期や手法を検討する。
 新会社は、現在の札幌丸井今井や札幌三越と同様に三越伊勢丹ホールディングスの連結子会社となる。統合の方法や役員体制は未定。
 三越伊勢丹ホールディングスでは、ホールディングスからの役員の出向や株式交換という手法もあり得るが「最終的には、地域に一番良いと思われる方法を選択したい」と話す。札幌丸井今井では「既に統合をしているグループ会社の事例を考えると、役員が固まるのは統合日の直前になるのでは」としている。
 ともに古くからの顧客を抱える丸井今井札幌本店と札幌三越は、現在の店舗名のままで営業。「1社2のれん体制」(札幌丸井今井)を継続する。
 両店舗の建て替えについては、新会社が中心となり検討する。新会社は、4館構成の丸井今井札幌本店と3館構成の札幌三越を抱え、約7万m²の店舗(売り場)面積を有することになる。
 札幌丸井今井では「別々に建て替えるのか集約して建て替えるのか、これから検討することになるが、いずれの手法だとしても大通地区の活性化ということを念頭に考えたい」と説明。札幌三越では「まちづくりの観点から建て替えの検討を進めたい」と声をそろえる。
 統合に伴い両社は、両店舗の人材交流や事務所・物流スペースの共同利用を図る方針だ。物流スペースは、札幌丸井今井が使用している北1条事務センターに集約。札幌三越の物流拠点は、別用途での使用または廃止する方向で調整している。
 札幌丸井今井は09年5月、三越伊勢丹ホールディングスの出資により、旧丸井今井の事業を引き継ぐ新会社として発足し、同8月から営業を開始した。一方の札幌三越はグループ再編に伴い、10年4月に地域事業会社として発足。現在は、同じグループの百貨店として営業展開している。