(社)日本造園建設業協会千葉県支部(望月勝保支部長)の主催による「2010年度街路樹剪定士研修会・認定試験」が9日、千葉市内の幕張勤労市民プラザで始まった。受講及び受験者は約60人で、うち官公庁職員は8人。
同研修会・認定試験は3日間の日程で行い、第1日目(9日)は学科講習、第2日目(10日)は学科講習・学科試験・実技講習、第3日目(11日)は実技試験となる。
「街路樹剪定士」は、(社)日本造園建設業協会と旧・建設省土木研究所との共同研究により発足した制度で、街路樹の健康・美観・機能等の専門的知識を身につけた技能士として、同協会が認定する資格。
初日の学科講習の前に行われた開講式では、主催者を代表して望月支部長=写真=があいさつ。この席で氏は同制度について、「我々日本造園建設業協会と国土交通省が、『街路樹の適正な管理はどうすれば良いか』ということで、長年にわたり協議を行い、1998年に立ち上げた」とし、「以来13年になるが、現在では全国で約9000人、本県でも約500人がこの資格を取得し、各地で街路樹の剪定作業に携わっている」と説明。
また、近年における県内の動向としては、「それぞれの市町村においてこの制度を採用され、年々『この資格がなければ街路樹の剪定作業は行えない』という状況になりつつある」と説明し、「今回の講義を聴けば、この制度が如何に大切であるかが分かると思うので、是非、一生懸命に勉強してほしい」と要請。
さらに氏は、「本年は大変暑い夏だったことから、緑の大切さが強く感じられたと思う」と述べたうえで、「20haの緑地は、周辺よりも温度を2度下げる。また、街路樹は人々を太陽の光から守るとともに、景観上も非常に大切な役割を担い、その町の文化や歴史を表す大切なものだと言われる」とし、「それらの街路樹を適正に育て、景観上も綺麗に保つことに従事する我々の仕事は、ますます大切なものとなる」との考えを示し、あいさつに代えた。
提供:日刊建設タイムズ