建通新聞社四国
2010/10/29
【愛媛】来年度にも着手 俵津玉津トンネル
愛媛県は、一般国道378号俵津バイパスの整備事業を推進しており、早ければ2011年度にも俵津玉津トンネルの建設に着手したい考えでいる。
一般国道378号は、伊予市を起点とし、大洲市、八幡浜市、西予市を経て宇和島市に至る延長約120`の幹線道路で、国道56号を補完する道路。見通しが悪く、幅員が狭小であるため、車両の円滑な通行に支障となっているほか、歩行者にとっても危険な状態となっている。
俵津バイパス事業は、災害時の通行確保、医療施設へのアクセス向上、歩行者・通行車両の安全確保、物流の効率化を図るため、西予市明浜町俵津から宇和島市吉田町法花津に至る延長3640bを全体計画とし、1998年度から事業を開始した。2000年度から工事着手し、護岸埋立に伴う海底基礎部の地盤改良や護岸工などを進めてきた。深浦トンネル(延長197b)は06年3月に完成、深浦工区も概成している。
残る区間は、俵津玉津トンネル建設と埋立区間などで、埋立区間では工事費の大部分を占める基礎工事をおおむね完了、埋め立てに向けた準備が進められている。また埋め立てには俵津玉津トンネル建設により排出される残土が使用される予定。
俵津玉津トンネルは、西予市と宇和島市の市境に計画されている延長697bで、内空断面積は57・6平方b。NATM工法を採用し掘削する見通し。供用開始は14年度ごろを目指している。測量設計は芙蓉コンサルタント(松山市)が担当。