建通新聞社四国
2010/10/29
【香川】橋台1基を年内発注 白方高架橋
香川県道路課は、丸亀詫間豊浜線の多度津西工区で建設を進めている白方高架橋の橋台1基を12月末までに発注する。9月補正予算で1億円の事業費が追加されたのを受け、発注準備を今後進める。白方高架橋の残る橋脚1基は次年度以降の発注となる。
白方高架橋は、JR予讃線軌道と弘田川を一体的に跨ぐもので、全体計画は幅員4車線+両側歩道だが、整備を進めているのは山側(下り車線)の暫定2車線+片側歩道。橋長は268b、橋台2基、橋脚8基。設計は長大が担当した。
下部工は、2006年度から着工しており、三豊市詫間町側の橋台1基と橋脚7基が完成・建設中。残る丸亀市側の橋台1基を今回発注し、弘田川左岸側に建設する橋脚1基は11年度以降の発注となる。
上部工は丸亀市側から3径間連続プレストレストコンクリート桁89b、3径間連続メタル鈑桁115b、3径間連続プレストレストコンクリート中空床版桁64bの複合橋となる。
多度津西工区は、1999年度に総事業費80億円を見込み事業着手、03年度から着工している。多度津町西白方の現道タッチから西へ進み、JR予讃線軌道や弘田川、県道西白方善通寺線などを跨ぐ白方高架橋と、西白方から見立に抜ける多度津トンネル(延長800b、未着手)を経て、再び現道に合流する工区延長2800bのバイパス。幅員25bの4車線を計画しているが、当面は区間内の暫定2車線の整備を促進し、平成20年代半ばの供用を目指し進めている。
起点の多度津町西白方の現道タッチから西へ約700bのバイパス区間は境界工が完了。
続く白方高架橋は整備中。
高架橋と多度津トンネル間のバイパス区間約350bは用地取得がほぼ完了し境界工を整備済み。
三豊市詫間町側の延長約700b区間は、現道拡幅(約500b)とバイパス区間(約200b)となり、現道拡幅はほぼ完了しており、バイパス区間では用地取得が完了した地区から境界工の整備が進められている。
工区内で計画されている多度津トンネル(延長800b)では上り・下り用の2本が計画されているが、着工年次などは未定。詳細設計は復建調査設計(高松市)が担当した。