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日本工業経済新聞社(茨城)
2010/10/26

【茨城】土木建築、年内公告に修正 水海道浄水場の高度浄水処理 県企業局

 県企業局施設課は、水海道浄水場(常総市大塚戸町)の高度浄水処理施設建設に向けた一般競争入札の公告時期を、第2四半期から年内に修正した。中間ポンプ棟建築、オゾン接触槽築造、活性炭ろ過池築造の各工事を一括で発注するもの。活性炭ろ過池の機械設備は予定どおり第3四半期。現在は、県西水道事務所と日本上下水道設計梶i東京都港区)による積算段階。総事業費42億円で、うち今年度発注分の予算は20億円。
 昭和55年度の計画当初に比べると、原水の水質が悪化。その一方で、水質基準は強化されていることから、現在の粉末活性炭処理では限界。また、地域住民の水道水質へのニーズも高まっていることから、恒久的な高度浄水処理の導入が必要となった。
 高度浄水処理は、数種類から比較した結果、「オゾン+生活活性炭処理」を導入することとした。
 これに向け、昨年度には日本上下水道設計鰍ノ委託して実施設計をまとめたほか、浄水場西側の建設用地4000uを取得。今年度から3カ年で建設を進め、25年度の供用開始を目指している。
 当初は、中間ポンプ棟の建築工事とオゾン接触槽の築造工事を工事1件にまとめて第2四半期に発注を予定し、また生活活性炭ろ過池の築造工事も同時期に予定していた。
 だが、積算の進捗により第3四半期の発注へとずれこんだ。また、これらの工事はすべて1本にまとめることとなった。11月上旬には県西水道事務所から本課へ積算が上がってくる予定で、年内公告を見込む。
 さらに第3四半期には、活性炭ろ過池の機械設備工事を一般競争入札で予定している。こちらは工期が24カ月。
 すべて債務負担工事で、そのため工期が長く設定されている。
 総事業費は42億円で、そのうち今年度の発注分に20億円が投じられる予定。内訳は建築と土木が10億円、機械器具が10億円。
 なお来年度には、主に中間ポンプとオゾンの機械・電気設備工事、生物活性炭処理電気設備工事が、2カ年の債務負担工事で発注される見通し。


提供:日本工業経済新聞