静岡県交通基盤部は、地域高規格道路・金谷御前崎連絡道路の整備について、現在、調査区間に位置付けられている国道1号菊川IC〜倉沢IC間(延長3・3`)の整備効果検討業務を国際航業静岡支店(静岡市葵区)に委託した。委託期限は2011年3月15日まで。過去に算出した将来交通量推計結果を基に、供用に伴う整備効果などを洗い出す。
金谷御前崎連絡道路は、第二東名や静岡空港、東名、御前崎港を結ぶ高規格道路。国道1号(島田市菊川)から、静岡空港へのアクセス道路との交差部である倉沢IC(菊川市倉沢)までの延長3・3`が、事業着手前の「調査区間」に指定されている。
今回の検討業務では、調査区間と連結する国道1号の車線数や菊川ICの形状などの推計ケースと、将来交通量推計とを照らし合わせ、整備効果を検討する。推計ケースには、国道1号(2車線〜4車線)、国道473号(整備なし・整備あり)、IC形式(ハーフIC・フルIC)などの整備状況を項目に加えている。
「渋滞の緩和効果」「ICへの30分以内到達エリアの拡大効果」「環境への効果」などの効果を各ケースごとに算出する。また、金谷御前崎連絡道路の整備によるIC流出入交通の本線、周辺道路への影響と、IC付近の交差点(国道1号大代IC・国道1号菊川IC・倉沢IC)への影響を検証する。
現在、今回の検討結果については、並行して進めている調査区間の概略・修正設計と合わせて、安全性や沿道環境に配慮した最適ルート策定の参考資料として反映させたい考え。
施工場所は島田市菊川。
建通新聞社 静岡支社