(社)千葉県造園緑化工事業協会(池谷晃会長)は20日、千葉市内の県自治会館において「県との意見交換会」を開き、協会側から正副会長をはじめ、全理事が出席した。
この日の意見交換会は、農林水産部(午前の部)と総務部・県土整備部・企業庁(午後の部)に大別。意見及び情報交換に加え、農林水産部各課における造園工事業関係の施策概要の説明を受けた一方、造園業界の現状や同協会の事業概要なども紹介。
主催者を代表してあいさつした池谷会長は、「建設業は地域の暮らしや安心・安全を支える産業であり、このことを幅広く訴えていく必要があると常々考えている」と述べたうえで、「その意味からも、県が主導するCCI事業により、建設業のイメージアップ活動は大変重要であり、我々も微力ではあるが、造園らしい取り組みで協力させて頂きたい」と弁。
また「建設業の中にあって造園業は、草花や樹木など生き物を扱う唯一の業界である」とした氏は、「我田引水で恐縮だが、草花をはじめ街路樹、公園、森林などのいわゆる“みどり”は、我々が手を加えることにより、見た目の向上は勿論、その価値も増大する」と強調。
さらに氏は、同協会が良好な景観づくりに寄与する団体として、昨年11月に千葉県知事から「景観整備機構」の指定を受けたことに言及したうえで、「その活動の一環として、大網白里町・季美の森の景観づくりをお手伝いした活動に対し、先般、町長から感謝状を頂いたことは、身に余る光栄」と弁。
一方で氏は、「緑豊かで快適な暮らしの出来る県土づくりは、一朝一夕に出来るものではない。600万県民一人ひとりの理解と協力が必要であり、我々も多少なりとも役に立ちたいと切に願っている」とし、「そのためにも、出席された皆さんには、今後ともご指導ご鞭撻を頂くとともに、本日は忌憚のない意見をお願いしたい」と述べ、あいさつを結んだ。
引き続き、農林水産部を代表してあいさつした平山利夫次長は、同協会による千葉国体での草花のプランター用土の寄贈をはじめ、来年春に計画する「白子町の県有海岸保安林への植栽」について感謝を述べたうえで、「農林水産部では、地域を支える力強い農林水産業を目指して、2010年度から3年間で、緑豊かな活力ある農産・魚産づくりの推進などに重点的に取り組むことにしている」と説明。
さらに氏は、「本日はこの席での皆さんの意見を踏まえ、今後も時代の要請に的確に応える事業を展開していく所存でいる。貴協会においても理解と協力を賜りたい」と述べ、あいさつとした。
一方、午後の部の冒頭には、総務部・県土整備部・企業庁を代表して、県土整備部の田中亨次長があいさつ。この席で氏は、同協会との災害協定により、有事の際における公共施設の災害復旧活動への協力とともに、千葉国体への支援に対して感謝の意を表したうえで、県土整備部の9月補正後の予算について言及。
それによると、「予算額は1164億円余で、前年度同期と比較すると、比率では約22%の大幅減となったが、県単独事業費においては追加予算を積極的に計上し、当初予算に対し15%増加するなど、厳しい財政状況の中で、県としても最大限の予算確保に努めた」と説明。
また、県内企業への優先発注については、「特に積極的に推進しているところであり、昨年度における県内企業への発注率は、件数割合で約88%、金額割合で約72%となった。今後ともこれらの予算が千葉県の経済発展に結びついていくよう、県内企業の受注機会の確保に努めていく」との考えを示し、あいさつに代えた。
提供:日刊建設タイムズ