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建設経済新聞社
2010/10/15

【京都】同志社大学キャンパス再編計画 繊維技術C跡に烏丸新棟 23年7月の着工目指す

中学校跡地に建設予定の今出川新棟パース
 今出川校地と京田辺校地を再編する「同志社大学キャンパス再編計画」を進める学校法人同志社大学(八田英二学長)は14日、京都市から22億7883万円で売買契約した元京都市繊維技術センター跡地に計画する「烏丸新棟(仮称)」の計画概要及び同志社中学校跡地に計画する「今出川新棟(仮称)」の計画概要を明らかにした。各棟の開設時期は25年4月を目指す。用地取得費や周辺インフラ整備など含むと2棟建設に係る費用は200億円超としている。設計はともに東畑建築事務所(同志社大学今出川キャンパス整備設計JV/大阪市中央区・06−6202−0391)が担当している。
 再編計画が終了する25年には今出川校地には、主に文科系の▽神学部▽文学部▽社会学部▽法学部▽経済学部▽商学部▽政策学部▽グローバル・スタディーズ研究科▽司法研究科▽ビジネス研究科に加え、25年4月開設予定の(仮称)グローバル地域文化学部を設置し、8学部10研究科となる見込み。また京田辺校地では▽文化情報学部▽理工学部▽生命医科学部▽スポーツ健康科学部▽心理学部に加え、23年4月開設予定のグローバル・コミュニケーション学部の6学部5研究科が設置される。
 記者会見の冒頭、門川大作京都市長は「京都の中心市街地に約8000人の学生が訪れ、活性化の一助頂くことに感謝」と述べると、同志社大学の八田学長が「計画が完工する25年4月には今出川校地が新たな拠点として機能することを願う」と挨拶した。
 烏丸新棟(仮称)計画では、元京都市繊維技術センター跡地の京都市上京区烏丸通上立売上る相国寺門前町647−20の敷地7758・74uを対象に▽本館(RC造地下1階地上3階建、延1万6501・40u(建築面積3784・77u))▽門衛所・職員駐車場(S造平屋建、延35・25u)―2棟を建設するもので、23年7月頃の着工。24年10月末頃の完成を予定している。
 新棟建設に先立ち、既設の▽本館(RC造地下1階地上3階建、延2154・34u)▽研究棟(RC造4階建、延4567・26)▽その他施設(延104・25u)―3棟の解体に近々着手する見込みで、解体業者についてはすでに決定している模様だ。
 なお、契約金額については、整備を迅速に進めるため、解体費用約4億8000万円を差し引いた22億7883万円で契約している。
 また同志社中学校跡地(京都市上京区今出川通烏丸東入)に計画する今出川新棟(仮称)の計画概要によると、施設規模はRC造地下1階地上5階建、延4万0318・39u(建築面積8619u)で、門衛所等を含めると延4万0446・05uとなる。さらに地下鉄今出川駅北改札口側東階段部から新棟地下広場に直結する地下通路を設ける予定。23年2月頃から着工。24年10月末の完成を見込む。