建通新聞社四国
2010/10/05
【愛媛】WTOで中旬公告 鹿野川ダム工事用構台
国土交通省四国地方整備局は、鹿野川ダム改造事業で、本体工(トンネル洪水吐)整備へ向けてダム工事用構台を設置するため、WTO対象の一般競争入札で10月中旬をめどに公告する予定だ。開札は2011年1月ごろになるもよう。
主な工事概要は仮設構台一式(約3000平方b)のほか、浚渫工(約9000立方b)や汚濁流出防止フェンス設置工など。10─13年度の4カ年事業。
鹿野川ダム改造事業(大洲市肱川町)は、同ダムの放流能力を高めて洪水調節機能の増強を図るもので、事業の推進により肱川流域の洪水被害を軽減させるともに、豊かで自然な流れを回復させる。
主な内容として、ダム右岸に整備するトンネル洪水吐(延長約450b、口径11・5b)の新設のほか、既存4門のクレストゲート改造(鋼製ラジアル構造、幅12b、高さ13b)や選択取水設備(低水放流管)、曝気装置の設置などを実施していく。
現在、トンネル洪水吐の関連工事を順次進めているほか、10年度末までには08年度から着工したクレストゲート改造が完了する見込み。また、ダムに設置する選択取水設備の予備設計および利水放流設備の実施設計に着手するための業務委託に向けた簡易公募型プロポーザル方式の手続きも進めており、10月18日までに参加者から技術提案書を徴集する。
トンネル洪水吐の実施設計はアイドールエンジニヤリング(東京都)が担当した。