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北海道建設新聞社
2010/10/05

【北海道】「まちづくりを応援」−道建築士会が留萌で全道大会開く 

 北海道建築士会(高野寿世会長)は2日、第35回全道大会(留萌大会)を留萌市民センターで開いた。全道35支部から354人が参加。「大地に根ざした北の建築士」を大会テーマに、北海道のまちづくりを応援する技術者として地域に貢献するという大会決意文を発表した。
 道建築士会留萌支部の安田国雄支部長が大会実行委員長を務めた。留萌大会は、1988年に開催を予定していたが、大会前日の集中豪雨のため中止。今回が初開催となった。
 式典であいさつした安田支部長は、「先人たちがはぐくんだ歴史や遺産を守りながら少子高齢化や地球温暖化などの近年の課題に積極的に取り組み、安心で安全なまちづくりを目指して議論を交わしてほしい」と強調。高野会長は、公益法人改革に伴い、新法人への意向方針を固める検討作業を続けていることに触れ、会員に理解と協力を求めた。
 来賓あいさつで日本建築士会連合会の藤本昌也会長は、連合会の方針として「信頼に値する資質と能力、倫理観を持つ建築士を育成し、その資質能力を十分に発揮できる業務環境を作り出すことに全力で取り組んでいる」と力説。具体的には、CPD(継続能力開発)制度と専攻建築士制度を非会員にも活用してもらうオープン化を進めて建築士資格者の認知度を高めていることなどを説明した。
 このほか、山田博人道建設部住宅局長、高橋定敏留萌市長もそれぞれの立場で祝辞を述べた。
 大会では、女性委員会、まちづくり委員会、青年委員会、情報委員会による分科会が開かれた。
 このうち、まちづくり分科会では、「しがみつかないまちづくり―日本海に輝く夕日に向かって歩みだそう」をテーマに地域固有の財産を生かしたまちづくりを進めるための課題をグループ討議などで探った。パネリストは国稀酒造の林真二社長、丸タ田中青果の田中美智子営業課長、エフエムもえるの佐藤太紀社長。それぞれ留萌の魅力を紹介し、まちづくりに取り組む姿勢についてエピソードを交えながら説明。林社長は「人の力や援助を当てにするのではなく、自分がやるという決心がなければまちづくりは難しい」と訴えた。
 第36回全道大会は2011年9月24日に釧路市で開催する予定。