石岡市は、柿岡中学校校舎棟改築工事実施設計業務にかかわるプロポーザルを実施し、最優秀者に且O上建築事務所(水戸市大町)を選定した。市は今月中にも最優秀者と契約を締結し、23年3月中を目途に基本・実施設計を策定する。23・24年度の2カ年で新施設建設工事を行い、25年度に既存施設の解体や外構工事を実施したい考え。
柿岡中学校は昭和40年代に建設された施設。老朽化が著しいため、敷地内(3万7009u)で校舎棟(管理・普通教室棟および特別教室棟)と武道館を改築する。
校舎棟はRC造、延べ床面積約6500u、武道館は構造不問の延べ床面積約450uを見込む。工事としては、このほかに既存校舎・武道館・屋外プールの解体、グランド・駐車場・駐輪場・排水整備などの外構整備を予定している。
工事費は概算で約19億円(消費税込み)。
今回の工事では、教育内容・教育方法などの変化に対応できる弾力的かる高性能な教育環境、経済的なエネルギー使用、建築物の耐久性及びメンテナンス性に配慮した整備計画が必要である上、生徒および教員の健康と安全を十分に確保するための環境整備が必要となることから、今回、基本・実施設計をプロポーザルで公募。
参加表明者の中から、事務所の実績などにより5社を選定後、プロポーザル案の提出を求め、8月27日に審査委員会を開催。敷地レイアウトや周辺環境への配慮などの点から各案を審査し、もっとも優れた案を提案した且O上建築事務所を最優秀者に選定した。
これから市は、最優秀者となった且O上建築事務所と委託契約を締結し、基本・実施設計の策定に着手する。当初は23年2月までの納期を予定していたが、契約が多少ずれ込んでいるため、同年3月中旬までの契約となる見通し。
その後、23〜24年度の2カ年で新施設の工事を行い、25年度に既存施設の解体および外構工事を行いたい考え。
提供:日本工業経済新聞