北海道建設新聞社
2010/09/29
【北海道】帯広ガスがLNGプラント建設−13年1月操業へ
帯広ガス(帯広市西9条南8丁目5、内木泰永社長)は、芽室東工業団地内に液化天然ガス(LNG)を貯蔵、気化させるプラントを建設する。総事業費約8億円を投じて、容量500`gのLNG貯蔵タンク1基や気化・受電施設、管理棟などを整備。今後、プラントメーカーの選定や施設設計などを進め、2011年2月ごろに施設内の建築、土木工事を一括して数社に見積もりを依頼し、同6月の基礎工事着手を目指す。
建設地は芽室町東芽室北2線12の2の約4700m²。近く町と売買契約を結ぶ予定。西側隣接地には、チーズ生産を主力とする明治乳業十勝工業があり、大口のガス需要があることから建設地に選んだ。
同社は、苫小牧市勇払にある石油資源開発のLNG基地から鉄道貨物でLNGを運び、本社敷地内にある2基の貯蔵タンク(300`g)を利用して気化・精製し、企業や一般住宅など3万1500件に年間6000dを供給している。
今回のプラント建設は、石狩湾新港で建設中のLNG基地からの供給も視野に入れている。操業予定は13年1月。現供給量の約4倍に当たる年間2万4000dを確保する計画だ。