県県土整備部は9月補正予算案に、山梨県と静岡県の県境付近の道路改良や防災対策を行う広域連携事業費として、約18億円を盛り込んだ。工事箇所数は43箇所以上を予定しており、22日開会の県議会で予算承認後、順次発注していく見通しだ。
道路整備課では、国道300号(中之倉地内)・市川三郷身延線黒沢バイパス・六郷アクセス道路の改良事業などをメーンに22カ所、総額約10・5億円を要望。
道路管理課は、富士山導流堤の補修、国道300号内など6橋の補修、市川三郷身延線内など8橋の補修、国道137号御坂みち・県道21号河口湖精進線などの補修など、小規模工事を中心に15カ所程度(主要箇所)の工事を計画。その他測量や用地費なども含め約5・5億円を要望している。
河川関連では常盤川(身延町)、西川(富士河口湖町)の護岸整備など6カ所を予定する。要望額は約2億円。
このほか、同補正案には県道雨畑大島線(早川町雨畑地内)、県道十谷鬼島線(富士川町十谷地内)、県道南アルプス公園線などの災害復旧費約14億円、平等川護岸工、松姫トンネル小菅工区、新山梨環状道路南部区間4車線化などへの追加予算約17億円を盛り込んだ。
県担当者は「9月補正の詳細な箇所については、県議に説明した後に改めて公表する」とした。
また、15日の定例会見で横内正明県知事は、国が計画する9200億円規模の経済対策について「間に合えば9月県議会に追加提出する」と話しており、早ければ今月中にも内容が明らかになるもよう。
提供:山梨建設新聞