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建通新聞社四国
2010/09/21

【徳島】設計・調査費など計上 三好病院高層棟改築

 徳島県は、9月補正予算案の中で三好病院高層棟改築事業として事業費6300万円を計上している。内訳は、基本・実施設計委託費が5500万円(全体では1億6000万円)、地質調査委託費が800万円。今後、予算が承認され次第、早期に外注できるように準備を進める。
 県立三好病院改築については現在、整備方針検討委員会の中で今後の病院のあり方や新たな医療機能などについて、必要な提言や意見交換等を行っている。これまでの委員会では、他の圏域との医療機関や圏域内の民間病院、地元住民との連携のあり方や利用者が満足する病院施設のあり方─などについて議論。9月中にも3回目の委員会を開催し、中間取りまとめを行い、その後、パブリックコメントを実施。10月末までに整備方針を策定する予定。整備方針は、基本・実施設計にも反映させる。
 高層棟改築については、これまでに耐震化改修工法等について調査を実施。その結果、多額の改修費用や入院機能への影響など多くの課題が判明。これらの課題を受け、地域医療再生基金や医療施設耐震化臨時特例基金を活用し、現駐車場を利用した現地での改築を決定。救急医療機能の充実を図るため、ヘリポートを完備した新たな高層棟を建設する。なお、低層棟は、10年度中に耐震補強に着手する。
 三好病院の既存施設は、高層棟(病棟:病床220床)が鉄筋コンクリート造6階建て延べ7226平方b。1981年竣工。低層棟(外来診療・管理棟)が同造2階建て延べ3925平方b。82年竣工。耐震診断では、ともに要改修の判定が出されていた。05年に竣工した救命救急センター(鉄骨造2階建て延べ550平方b)については、耐震化の対象になっていない。
 所在地は三好市池田町シマ。