台風9号による豪雨で被災した小山町内を15日、前原誠司国土交通大臣が視察した。
被災地を訪れた前原大臣は、川勝平太知事や高橋宏小山町長、国交省、県、町職員の案内で、国道246号城山トンネルや小山町柳島地区や神奈川県山北町の酒匂川など、土砂崩れや道路崩落、護岸が決壊した現場を視察した。
前原大臣は、町道足柄三保線が崩落し通行止めとなっている小山町柳島地区で、災害復旧を進めている崩落現場で県や町の職員から被害状況や復旧状況などの説明を受け、小山町が国に対して局地的激甚災害(局激)の指定を要望していることについて「局激の基準を緩和する方向で見直している。緩和されれば遡及して適用を考える」と語り、視察団を迎えた住民らに励ましの声を掛けた。
小山町では8日午後3時からの1時間に約120ミリを記録。各地で土砂崩れ、河川の氾濫、道路の冠水などの被害が発生し、県危機管理部が発表した15日現在の被害総額は約124億円に上る。
建通新聞社 静岡支社