県は茨城港日立港区に立地する第5埠頭の港湾関連用地4万3095・71u(日立市留町)を、日立市に9億6965万3475円で売却する方針。現在、議案を定例県議会に提出している。売却後はモータープール(新車の保管場所)として日立埠頭梶i日立市久慈町)に借地される予定で、同社が11月着工に向けて業者に発注するもようだ。
日立港区においては、ことし4月からメルセデス・ベンツ日本鰍フ国内新車整備センターが日立市に統合されたほか、5月から日産自動車鞄ネ木工場からの北米向け輸出が開始されるなど、自動車の輸出入基地として利用が拡大している。
このことから、日立市としても日立港区の振興を図るため、新たなモータープールとして利用を計画。
場所は第5埠頭の北河原地区で、日立市留町字北河原2856−1。
現在モータープールとして利用している第5埠頭内に、東京ガス鰍kNG基地の建設が予定されていることから、今回の北河原地区を代替地とするもの。
県では、ことし6月29日に公有財産払い下げの申請を行い、7月15日に市と土地売買仮契約の締結を行った。
県によれば、モータープールとしての整備工事が11月から着工され、供用は来年4月からの予定。市が日立埠頭に借地した後、同社から施工業者へ工事発注されるもようだ。
整備後は、主に日産自動車が利用することになりそう。
また、今後の自動車の取扱台数の増加に対しては、現在利用している第5埠頭に加えて、第4埠頭も取り扱っていくもようだ。
今回の売却により、日立市の保有するモータープールは12・1haとなる。
提供:日本工業経済新聞