千葉県土木施工管理技士会(宮村良典会長)は14日、千葉市内のホテルポートプラザちばで「2010年度1級土木施工管理技術検定実地試験対策講習会」を開き、会員ら約60人が受講。翌15日も同じ顔ぶれで行われる。
同実地試験対策講習会は、1級土木施工管理技士資格の取得支援を目的としたもので、受講対象は、同技士会の会員と(社)千葉県建設業協会の会員。基礎知識をはじめ、答案の書き方及び出題傾向、工事例解答例などを2日間で学ぶ。
講習内容は、両日とも午前中が答案の書き方及び出題傾向と、工事例解答例(品質管理等についてのケーススタディ、解説)。昼食休憩を挟んで午後からは、初日に基礎知識(土質、土工、コンクリート、施工計画と建設機械)を習得。2日目は基礎知識(工程管理、品質管理、安全管理、環境保全対策)の習得に加え、アンケート記入と受講証明書の配布を行う。
講習時間は2日間で延べ12時間に及び、講師には京成建設鰍フ平野耕司・土木本部第二工事部長兼工務部長(両日午前)=写真=のほか、同社の山口徹(初日午後)、岡田俊裕(2日目午後)の両氏が担当。
1級土木施工管理技術検定実地試験は、建設業法第27条及び第27条の2の規定に基づく検定試験で、国土交通大臣から指定試験機関の指定を受けた(財)全国建設研修センターが、全国13地区26会場で実施。試験には学科と実地があり、学科試験に合格した者が実地試験を受ける資格を得る。
今年度の実地試験は10月3日に予定され、関東地区は東京が会場となる。ちなみに、東京会場における09年度の1級土木施工管理技術検定試験の実施状況としては、09年7月5日に実施した学科試験が、出席者8725人(出席率84.7%)、合格者4574人(合格率52.4%、全国平均50.9%)。同じく、09年10月4日に実施した実地試験の出席者は8371人(出席率89.3%、全国平均90.1%)で、内訳は同年度学科試験合格者4217人、学科試験免除者4154人だった。
今回の講習会は、(社)全国土木施工管理技士会連合会が実施する継続学習制度(CPDS)の認定プログラムとなる。このため、受講した会員については、CPDS技術者として学習履歴の登録(会員無料)及び技術者証の発行手数料(同1300円)を千葉県土木施工管理技士会で負担し、申請する。
一方、非会員が同学習履歴の登録を希望する場合は、個人で登録申請(学習履歴登録500円、技術者証発行手数料3000円)を行うことになるが、同技士会に入会(年会費4000円)すれば、前述の通り、費用を負担するとともに申請手続きも同技士会が実施する。
提供:日刊建設タイムズ