建通新聞社四国
2010/09/14
【愛媛】11月にも一般競争 大洲中央病院の改築
医療法人北斗会(大洲市)は、大洲市東大洲5の大洲中央病院を改築する。新たな施設の規模は鉄筋コンクリート造6階建て延べ1万2476平方bを予定。施工者選定に向けては、順調なら11月にも一般競争入札を行う考えでいる。
計画によると、施設整備は現在地で3期に分けて進める予定で、2013年7月ごろの完成を目指す。現在、工事期間中に使用する仮設建物の整備を進めている。
新施設は6階建ての本館と、3階建ての東館で構成。現在と同じ5科目(外科、整形外科、泌尿器科、脳神経外科、内科)の診療機能を持たせる。病床数は現在より23少ない221となる。設計は新企画設計(松山市)が担当している。
環境配慮の観点からは、オール電化や、外壁と躯体を保護する外断熱、複層ガラス(ペアガラス)などを採用。屋上緑化や太陽光発電設備の導入も予定している。
良質な療養環境の提供に向けては、広めの病室(8平方b以上)を設定。労働環境の観点からは更衣室にシャワールームを設置するとともに、休憩室や研修室、図書室、職員食堂、喫茶などの充実を図る。さらに事業拡大に備えて、臨床工学士ME室や訪問看護・リハビリ事務室の設置を想定しているほか、内部間仕切りの軽量化や、水廻り、衛生、電気配管ルートに対応する床下ピットの採用を決めている。
この改築事業は、県が救急医療体制の再構築などに向けて09年度に策定した、八幡浜・大洲医療圏域の地域医療再生計画にも盛り込まれている。事業費確保に当たっては県の医療施設耐震化臨時特例基金も活用されることになっており、県はそのうち10年度分の事業費として4060万円を、一般会計9月補正予算案に計上している。