(社)千葉県建設業協会君津支部(青木孝行支部長)と富津市建設業協同組合の共催による「富津海岸ボランティア清掃活動」が10日、現地で行われ、総勢90人余が参加。また、行政からは、海岸管理者である県君津地域整備センターの渡邉芳敏所長をはじめ、富津市の平野和夫副市長、県中部林業事務所の麻生友二郎所長らが汗を流した。
清掃作業に先立ち、主催者を代表してあいさつした青木支部長は、「ボランティア活動の主旨を理解され、90人余の会員各位に参加頂き、大変ありがたく思う」と述べたうえで、建設業が置かれている状況に言及した氏は、「現在の状況は大変厳しいが、それを営む我々にとって大事なことは、災害時の迅速な対応はもとより、地元の基幹産業としての役割に加え、これらのボランティア活動を通じて、我々建設業が社会に貢献していることをアピールすることにある」と弁。
支部行事としてボランティアを継続
それらを踏まえて氏は、「今後も支部行事として、これらのボランティア活動を続けていきたい」との決意を示した。
次いで、渡邉・君津地域整備センター所長と平野副市長があいさつ。この席で渡邉所長は、「先日の豪雨では、南船橋・葛南地区において1時間に67_の雨が降り、道路が冠水するなど大きな被害を受けた」と説明したうえで、「それらの時は、『建設業の皆さんが元気で居てくれないと対応が出来ない』というのが実情である。是非、元気で県民の安全安心のための活動をお願いするとともに、仕事が忙しい中での本日のボランティア清掃に、心から御礼申し上げたい」と弁。
一方、平野副市長は「この海岸は東京湾の潮の流れの関係で、ごみが漂流しやすい環境にある。また、千葉国体により、約100万人の観光客が見込まれることから、まちを美しくするということで、色々な団体に協力頂き、環境の美化を図っている」と述べたうえで、「本日はプロ中のプロの方々にお願い出来るということで、大変心強く思う。今後も出来る限り、国の補助金等を活用し、観光の振興を図っていく方針から、皆さんの協力を賜りたい」と述べ、あいさつとした。
この日の作業は、富津海岸の砂浜約2qの清掃で、「燃えるごみ」「燃えないごみ」「資源物」の袋を分けてごみ拾いを実施。流れ着いた流木やペットボトルのほか、明らかに海水浴客が捨てて帰ったと思われる無数のごみが散乱。
荷台をそれらで一杯にしたダンプや軽トラックのほか、流木などを運んだタイヤショベルが、砂浜とごみの集積場を幾度となく往復するなど、大掛かりなボランティア清掃を展開した。
提供:日刊建設タイムズ