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建設経済新聞社
2010/09/10

【京都】文化資料館のあり方で来春シンポ 将来計画で新資料館の建設浮上

 亀岡市は、古世町の亀岡市文化資料館のあり方などについて市民と考えるシンポジウムを来春開催する。市は将来計画案の中で、文化資料館の施設・活動の充実を検討していく必要があると今後の課題を設定しており、歴史を学ぶ拠点整備として新資料館の建設が浮上している。
 亀岡市文化資料館(古世町中内坪1)は、数多くの貴重な文化遺産を保護、保存し、また広く一般に公開するための施設として昭和60年3月に竣工、同年11月に開館した。敷地は6027u。建物規模はRC造3階建、延床面積1382u(建築面積750u)。1階は展示室1(常設展示)、展示室2(企画展示)、研究室、荷解室で構成。2階は特別収蔵庫、一般収蔵庫、資料整理室、3階は資料室、研修室。入館者数は19年度が7164人、20年度が1万1282人、21年度が9009人。
 市は今後の将来計画を策定するにあたり、昨年市民から意見を募集。文化・歴史等をテーマにした分科会には「伝統文化が各地域に存在している」「多くの歴史文化財があるが市民に認知されていない」「文化資料館が貧弱だ」などの意見が寄せられていた。意見等を踏まえ素案としてまとめた将来計画案の中では、地域資源を活かした亀岡市のまちづくり、人づくり、未来づくりの拠点として、文化資料館の施設・活動の充実を検討していく必要があると課題を設定、それを具体化する策の1つとして、歴史を学ぶ拠点整備「新資料館」を盛り込んだ。
 市は亀岡市文化資料館のあり方などについて市民と考えるシンポジウムを来年1月以降に開催する予定で、シンポなどを通して市民の意見を集め、資料館の将来像を検討する。
 新資料館の建設場所や規模、機能などについては市民と行政が一体となって新資料館の将来構想を策定するという方針を掲げている。