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建通新聞社(岡山)
2010/09/08

【岡山】サンタケベと温泉会館の再整備案が明らかに

 岡山市は、建部・八幡温泉郷について、建部町温泉宿泊研修センター(サンタケベ)と温泉会館の再整備案を明らかにした。それによると、@両施設を整備Aサンタケベ側に機能を集約して整備(温泉会館閉館撤去)B温泉会館側に機能を集約して整備(サンタケベ閉館撤去)する3案を示した。
 それぞれの案のメリット、デメリットとして、両施設を整備することにした場合、合併時の約束が履行でき地元の理解が得やすいが、今後も2施設分の運営費・維持管理費が必要となる。
 サンタケベ側に機能を集約して整備した場合には、河川法の規制を受けないため、敷地を有効に活用できるとともに敷地内に泉源があるため管理しやすく建て替えの場合、より違和感のない機能的な施設整備が可能で集客の増加が見込めるが、サンタケベは研修施設として建築されており、温泉施設としての魅力に乏しく、宿泊機能も低いため、既存施設を残す場合には温泉郷の雰囲気づくりが難しい。
 温泉会館側に機能を集約して整備した場合には、ロケーションに優れ、利用の多い温泉会館を整備することで、集客の増加が見込め、建て替えの場合にもより違和感のない機能的な施設整備が可能となるが、温泉会館の建て替えは河川法の制限を受けるため、セットバックが必要で活用できる敷地が限定されることや木造のため耐用年数が短く将来的に修繕経費がかさむ恐れがあること−などをシミュレーションしている。
 両施設は、合併時に市北部地域の観光レクリエーション交流拠点として位置づけて整備する計画になっていた。しかし、2009年度にプロポーザル型事業の可能性を探るため、民間事業者にヒアリングを実施したものの、施設整備等の投資に見合う収入は見込めず、民間参画による施設整備、運営は難しいという意見が大半を占めたことから、行政主導による施設整備を検討しているもの。
 市では、今後、委員会で意見を集約、建部町合併特例区協議会で審議するなどその方向性を検討していく。