建通新聞社四国
2010/09/03
【愛媛】都市空間に第2期設計委託 砥部団地建替え
愛媛県は、県営住宅砥部団地(砥部町高尾田)の建て替え事業で、第2期整備の実施設計を都市空間設計(大洲市)、同じく地質・水質調査を愛媛建設コンサルタント(松山市)に委託した。いずれも11月30日までに完了させる予定。工事は建築のほか電気と衛生の各設備に分けて発注する方針で、そのうち建築の一般競争入札は総合評価落札方式(施工計画型)により、2010年度終盤に執行することになる見通しだ。
2期整備では、敷地内の北東角の既存施設(コンクリートブロック造2階建て8棟、延べ2035平方b)を解体して670平方bの敷地を造成し、新たな施設を建設する。
新施設は計画規模が鉄筋コンクリート造10階建て延べ約4400平方bで、60戸が入る予定。
今回委託する業務のうち、実施設計の範囲は新施設の建築や設備、外構、舗装、植栽など。一方の地質・水質調査では、地質調査ボーリング3カ所、地下水調査ボーリング5カ所、観測井設置2カ所、流向流速測定4カ所、水位測定7カ所などを予定している。
この建替事業では既存のコンクリートブロック造2階建ての施設を解体しながら、団地内の北西角に1期棟(80戸)と4期棟(80戸)、北東角に2期棟と3期棟(48戸)の、計4棟(268戸)を建設する。いずれの棟も10階建てを予定しており、各戸の間取りは1LDK、2DK、3LDK、2LDKの4種類。
これらのうち1期棟は10年度に入って完成。全体の完成は15年度ごろになる見通しだが、工事期間中の住戸確保や予算面などの調整を図る必要があるため、計画内容やスケジュールの詳細は今後、各期の成果なども見ながら固めていくことになる。
10年度当初予算では、1期の完成と2期への着手に向けて10年度事業費4億4078万円を計上するとともに、11〜12年度事業費として限度額7億4417万円の債務負担行為を設定している。