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建通新聞社(岡山)
2010/09/06

【岡山】環境影響評価準備書に関する知事意見 CEF津山ウインドファーム

 岡山県は、クリーンエナジーファクトリー(北海道根室市昆布盛149−12、鎌田宏之社長)が津山市阿波および加茂町倉見の五輪原高原地区に計画している風力発電施設「CEF津山ウインドファーム」の建設について、環境影響評価準備書に関する知事意見を公表した。
 計画では、約23haの敷地に中国地方では最大となる高さ85m、ブレード長さ44mまたは50mの2500kw級の風力発電機32基(1期事業で22基、2基事業で10基)を設置し、計8万kwを発電する。このほか、鉄筋コンクリート造3階建て延べ970uの管理棟、2階建て延べ1150uの中継変電所、道路埋設方式で22kv送電線を25kmと広域77kv送電線を70km、既存道路の拡幅を含む延長約19kmの建設林道などを建設する。総事業費は約248億円。
 知事意見では、地域の風力特性や風況、自然特性を十分考慮した上で、必要に応じ施設の配置などの事業計画を見直すことや建設工事等については工法の妥当性、関係法令の基準等を遵守し、事故保全や環境保全対策を関係行政機関と十分に協議すること。また、風力発電施設建設による山稜線の分断は景観に大きな影響を与えることになるため、評価書に記載することなどを求めた。今後は、同意見を反映させた評価書をあらためて提出するなど、着工に向けた準備を進めることになる。着工時期は現在のところ未定だが、着手後4年間で建設する予定。