北海道建設新聞社
2010/09/03
【北海道】済生会小樽病院が築港地区へ移転−12年度から2カ年で
社会福祉法人恩陽財団済生会支部北海道済生会(小樽市梅ケ枝町8の18、新谷昌明会長代行)は、支部所在地にある済生会小樽病院の築港地区への移転新築を計画している。総事業費は約55億円を見込む。11月にも指名競争入札で設計者を決め、2012年度から2カ年で建設。13年度の開院を目指す。
1965年に建設した現病院の規模はRC造、5階、延べ1万79m²。老朽化に加え、敷地内に駐車場が39台分しかないなど内外部の狭あい化が指摘されていて、これらを解消するため移転新築を構想。建設地の選定などを進めていた。
建設地は小樽市築港114の1で、過去に小樽市が市立病院の建設を予定していた所。敷地面積は約1万9000m²で、所有者のJR北海道と用地取得交渉を進めている。
病床数は現在から1割程度縮小し、250床で構想。櫛引久丸事務部長は「現在の病院は、100床当たりの延べ床面積が全国の同じ規模病院の平均と比べて2割程度しかないため、新築でこの数値を引き上げたい」と話し、現在より規模が大きくなる可能性を示唆。駐車場は250台分を確保し、利便性向上に取り組む。
移転を機に同法人が運営し、介護・療養が主の西小樽病院(長橋3丁目24の1)の在り方についても、築港地区への集約も含めて検討する考えだ。