県農林水産部耕地課と(社)千葉県農業土木コンサルタンツ協議会(中村雄兒会長)の主催による「2010年度第4回農業土木職員専門研修」(基幹水利施設ストックマネジメント事業)が27日、県庁本庁舎1階多目的ホールで開かれ、総勢91人が出席した。
同研修は、技術職員としての職務を遂行するにあたり、必要な事業制度・要綱要領・工事積算・施工監督・法令順守等に関する専門的な知識と技術の習得が目的で、今回は「基幹水利施設ストックマネジメント事業」について、官民における技術者の研修・研鑽・情報交換の場として共同開催した。
出席者91人の内訳は、農業土木を担当する千葉県職員が56人、一般社団法人千葉県農業土木コンサルタンツ協議会員が35人で、当初に見込んだ出席者の見込み(総勢60人程度)を大幅に上回った。
研修に先立ち、主催者を代表してあいさつした県耕地課の木林浩司課長は、「本県における農業水利施設のストックマネジメントをきちんと行い、農業用施設の保全管理を適切に行うことは、まさに『千葉県農業を守る』ということに繋がる」との述べたうえで、「排水機を中心に、農業のみならず、いわゆる都市住民の生活というものについても大きく寄与しているものと思う」との考えを示した。
この日の研修内容は、@農業水利施設ストックマネジメントの実務的課題と対応A千葉県におけるストックマネジメントの現状(手賀沼排水機場)Bストックマネジメント機能診断資格について。講師は、@が関東農政局利根川水系調査管理事務所保全技術センター技術調整課の中村昌孝課長、Aは県東葛飾農林振興センター農林水産部耕地課の岩渕善彦氏、Bは千葉県農業土木コンサルタンツ協議会の麻生博・農業水利施設機能総合診断士(千鉱エンジニアリング梶jがそれぞれ担当。
このうち、「農業水利施設ストックマネジメントの実務的課題と対応」では、農業水利施設ストックマネジメントの導入経緯や確立のほか、施設機能診断等実施時の主な課題と対応案(過年度機能診断地区での課題)について説明。
提供:日刊建設タイムズ