建通新聞社四国
2010/08/27
【愛媛】川之江店出店を計画 マルナカ
愛媛県は、松山南部地区農免農道整備事業で、砥部町宮内〜松山市西野町間に建設するトンネルの実施設計を芙蓉コンサルタントに委託した。2011年1月30日までに完了させる予定。着工に向けた準備がまた一歩、前進する。
トンネルは松山市西野町にある「えひめこどもの城」の、すぐ南側に建設する。基本設計によると計画延長は400b。幅員は8bで、2車線を確保する。基本設計と地質調査も芙蓉コンサルタントが担当した。
今回委託した業務では、トンネル本体の詳細設計を行って掘削工法を決め、施工方法や工程、施工ヤード計画などを取りまとめる施工計画書を作成。照明設計も行うほか、トンネル施工に伴う仮設備(換気、仮排水、電力、ストックヤード、工事用道路など)について検討し、参考図を作成する。さらに、これらトンネル本体と仮設備の概算工事費も算定する。
県はトンネル着工に向け、これまでに地質調査や基本設計などを行ったほか、この2月からは計画地周辺で鳥類を対象とした環境調査も進めてきた。
同地区の農免農道は、こどもの城への進入路にもなっている砥部町宮内の町道から東へ進み、東温市上村で県道伊予川内線に接続する計画延長5・9`。おおむね山腹をなぞるように走り、途中、松山市浄瑠璃町にある久谷中学校の北側付近で御坂川を跨ぐ。
県は1996年度に整備着手。トンネルを含む砥部町側基点から松山市恵原町の県道久谷森松線停車場線タッチまでの2・5`区間から施工しており、そのうちトンネル部以外はおおむね完成している。