市内33社で組織する東金市建設業災害対策協力会(松戸一雄会長)は24日、災害対策支援訓練を兼ねた社会貢献活動として「八鶴湖周辺の安全整備」を実施し、会員ら30人余が参加した。
当日の作業は、午前9時から正午までの炎天下で行われ、会員を伐採、草刈り、菖蒲柵、ベンチ・ロープの柵の4班に編成。
このうち、1班の「伐採」では、台風シーズンを前に、倒木の恐れのある忠魂碑前などの3本の老朽桜木をチェーンソーで伐採。2班の「草刈り」は、草刈り機による八鶴湖の遊歩道をはじめ、湖周辺の除草及びごみ拾いを実施した。
3班の「菖蒲柵」は、弁天島菖蒲園の囲いネット柵の修理として、既存杭はそのままに、延長約56mに及ぶネットを撤去し、銅縁材の新規ネットを取り付けた。
4班の「ベンチ・ロープの柵」では、八鶴湖周辺を一周し、最福寺側遊歩道木製ベンチのぐらつきやコンクリートベンチの傾きを修正したほか、湖畔転落防止や弁天島周囲のロープ柵及びロープの補修、一部ロープ柵の撤去などを実施した。
東金市建設業災対協では、東金市主催の防災訓練に毎年参加するとともに、防災パトロールなどから「危険」と思われる個所を洗い出し、市との協議を重ねながら、2年前から災害対策支援訓練を兼ねた独自のボランティア活動を開始。
まず一昨年は、総務課安全係と連携し、災害時に役立ててもらうため、市役所防災倉庫前で「土のう」400袋を作成して寄贈。
第2回目の昨年は、市教育委員会からの依頼もあり、従来から校内での危険個所として指摘されていた、東金中学校の図書館脇にある「老朽池」を、約120立方メートルの土で2日間かけて埋め立てた。
第3回目となる今回の八鶴湖周辺の安全整備も、日頃の現場パトロールから着目し、産業振興課観光係と実施に向けた調整を進めてきたもので、東金市建設業災害対策協力会では、今後も災害対策支援訓練を兼ねたボランティア活動として続けていく方針。
提供:日刊建設タイムズ