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日本工業経済新聞社(茨城)
2010/08/19

【茨城】送水管布設6件近く発注 利根町の水道事業統合で 県南水道事務所 県企業局

 県南水道企業団(構成市:龍ケ崎市、牛久市、取手市)と利根町との水道事業の統合に合わせ、県企業局県南水道事務所は今年度から2カ年で送水管布設工事に着手する方針だ。延長4・76qを10工区に分けて工事発注する。そのうち工事6件を、近く一般競争入札で公告予定。うち2件が推進工法となる。総工費は約7億円。
 この統合は、利根町が老朽化した自己水源施設(地下水)の更新時期を迎えたことから、水道事業の効率化のため、県南水道企業団への加入を希望。その後、構成市と利根町との間で調整が進められ、基本協定書が21年6月に締結、ことし1月には県南水道企業団に利根町が加入する規約が変更された。統合の時期は平成24年4月の予定。
 この統合に伴い、利根町は地下水施設を廃し、県水道用水の受水に転換することから、県企業局ではこの統合を補完するために、今年度から必要な送水管布設工事に着手することとなった。
 工事は、龍ケ崎市川原代町を起点に東側へと向かい、県道千葉竜ヶ崎線を南下するルート。既設の口径250o(DIP・T)に、350o(DIP・NS)を加えて2条化することで、使用水量の安定化を見込む。
 全体延長が4・76qで、これを10工区に分けて施工予定。
 まず、初弾工として既設との接続部分や千葉竜ヶ崎線の横断部など、合計2・76qの6工区分を一般競争入札で近く公告する。工期はいずれも7カ月。龍ケ崎市内の川原代町が3カ所、長沖町が2カ所、北方町が1カ所となる。
 全体的に開削工法がメーンだが、千葉竜ヶ崎線との横断部と終点部分は推進工法が用いられるもよう。
 続いて23年度には、残る延長2qの4工区分が同様に発注されるもようだ。
 設計については、起点側から、つくば設計梶A潟Aイワ技研、常陽測量設計鰍ェそれぞれ業務を担当した。
 なお、22・23年度で送水管布設工事が進められた後、23年4月に県南水道企業団の給水区域の認可変更申請、24年3月に企業局と県南水道企業団との需給契約の変更、24年4月に県南水道企業団と利根町水道事業の統合。そして地下水転換分の利根町への水道水の給水が順次予定されている。


提供:日本工業経済新聞