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建設経済新聞社
2010/08/20

【京都】岡崎地域活性化ビジョン検討委 文化・芸術のブランド力強化へ

京都会館整備後のイメージ(中庭)
 左京区の京都市国際交流会館で18日、第2回「岡崎地域活性化ビジョン検討委員会」が開かれ、岡崎地域の特性を「文化・芸術」としてブランド力を強化していくことを確認した。またMICE戦略の鍵として1万人規模のコンベンションホールと市内ホテルの宿泊能力の向上を提案。今後、岡崎将来ビジョン策定に向けた作業部会を立ち上げ、取り組む内容の具体化を図り、12月上旬頃に開催予定の次回会合で岡崎地域活性化将来ビジョン素案をとりまとめていきたい考えだ。
 議事では庁内に立ち上げられた京都市プロジェクトチームから「水と緑とハレ舞台〜京都発岡崎スタイル=vを岡崎地域活性化のコンセプト案として提示。さらに検討項目としては、都市計画の変更をはじめ、琵琶湖疏水の利用促進、MICE戦略の核となる地域づくり、京都会館の再整備など8点を挙げた。
 プロジェクトチームの検討内容によると、岡崎道から川端通へ至る疏水沿いの緑道を新たに岡崎公園区域に加えた約17万8000uを岡崎公園エリアとして、既存施設の再整備や賑わいのある施設の導入が可能となるよう都市計画の変更の検討や、これに伴う京都会館の再整備などを検討課題としている。
 さらに京都会館の再整備については、▽利用ニーズに沿った舞台機能の強化▽MICE戦略を視野に入れた機能の拡充▽バリアフリー化や自然エネルギー利用の促進▽二条通沿い施設や中庭等への店舗等賑わい施設の導入―を方向性として位置づけている。
 これらの検討課題を踏まえた意見交換では、濱崎加奈子委員が「岡崎地域で世界に誇れるものは『文化・芸術』」と述べると、大島祥子委員が「地域の個性を強化することに賛成」と賛同した。宣伝が弱いとされる京都の特質について小林香委員からは「景観は京都風でも、コンテンツのプロデュースは東京・大阪を」と展開。また村井康彦委員は「京都会館とみやこめっせを地下道で結んで機能強化を図れないか」と提案した。南隆明委員は「京都には1万人規模のコンベンションホールがなく、宿泊能力もない状況」とし、「MICE戦略の成功はその点が重要」と述べた。