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日本工業経済新聞社(山梨)
2010/08/11

【山梨】一般、産業とも排出量は減少 20年度の廃棄物排出状況 県廃棄物総合計画の進行管理で 県森林環境部

県森林環境部環境整備課は、「山梨県廃棄物総合計画の進行管理」について、取りまとめた。
 進行管理では、平成20年度実績の「廃棄物排出状況」と「各主体の状況」など実績を把握し、計画に掲げた数値目標との比較検討を行い、評価したもの。
 このうち、廃棄物の排出状況で一般廃棄物は、基準年(排出量34万8000t)と比較すると、排出量が減少した。これにともない、減量化量や最終処分量も減少。再生利用量は基準年とほぼ同量にあるとした。20年度は排出量32万8000tにのぼる。
 この結果、一般廃棄物の平成20年度年次目標は、「いずれも達成することが出来なかった」と評価。排出量については「平成18年度から年々減少しているが、排出抑制に向けた一層の取り組みが必要である」とした。再生利用量及び最終処分量は、横ばい状態にあるため、市町村でのゴミ分別の周知徹底、更なる発生抑制、再生利用の推進に向けた取り組みが求められる。
 一方、産業廃棄物は、基準年(同159万8000t)と比較すると、排出量は減少し、これにともない再生利用量、減量化量、最終処分量も減少した。20年度は139万1000t。
 排出量は、平成20年度の年次目標に近い数値であり、再生利用量及び最終処分量は年次目標を達成。排出事業者の努力により、概ね目標どおりに推移している。「今後も再生利用や減量化を進め、排出量の削減が図られるよう取り組みを推進していく必要がある」と結論づけた。
 なお、各主体の状況を見ると、県民1人1日あたりの生活系ゴミ排出量は、平成18年度の746グラムをピークに19年度以降は、減少傾向にある。20年度は708グラム。事業系一般廃棄物の排出量は平成18年度・19年度、横ばい(9万3000t)だったが、20年度は減少した(8万8000t)。
 本県では、平成17年3月に「山梨県生活環境の保全に関する条例」を制定。この条例に基づき、18年2月に廃棄物総合計画を策定した。平成15年を基準年とし、22年度までに廃棄物の排出量を一般廃棄物が10・3%、産業廃棄物が18・8%、それぞれ削減することを数値目標として掲げた。目標を達成していくためには、県民や事業者、行政が取り組む具体的な行動目標を定め、取り組んでいくことが重要となる。  


提供:山梨建設新聞