県森林環境部環境創造課は、「山梨県地球温暖化対策実行計画」の実施状況について、明らかにした。
同計画は、県環境保全審議会の中で示されたもの。22年度に実施する主要な対策及び施策をまとめている。
重点施策を、▽二酸化炭素の排出抑制対策▽森林吸収源対策▽エネルギー対策の推進▽共通的・基盤的施策−の4施策に分け、事業ごと進める考え。
このうち、エネルギー対策は、「太陽光発電」、「小水力発電」、「バイオマス」、「燃料電池」の4つに分類。
住宅用太陽光発電安全安心普及促進事業は、事業者向けのセミナーを7月と10月に開催するとともに、イベントも20日間程度を実施する予定。
住宅用太陽光発電設置費補助金は、21年度の交付実績が357件で、22年度は231件の交付申請(7月14日現在)を受け付けている。
太陽光発電設備率先導入事業は22年度、既存県有施設30施設へ20kw程度を設置予定で、これまで東山梨合同庁舎と産業技術短期大学校の2施設で設置した。
農村地域新エネルギー導入促進事業は、21年度に発電施設整備の可能性調査を実施。22年度は山梨市と北杜市の2カ所で施設整備をしている。
大規模太陽光発電施設の整備(米倉山メガソーラー発電所)は21年度、用地測量、敷地整備の一部を実施した。22年度に敷地整備、場内道路整備、排水路設置、PR施設設計を行う。
また、小水力発電については農村地域新エネルギー利活用推進事業で21年度、発電施設歳暮の可能性調査を行い、22年度は韮崎市と南アルプス市の2カ所で小水力発電施設を整備する見通し。
小水力発電モデル施設整備は21年度、塩川第2発電所、若彦トンネル湧水発電所を整備した。22年度は深城ダムの維持放流を利用した深城発電所整備に着手する。
さらに、バイオマスのペレットボイラー・ストーブ利用推進事業は、22年度に清里の森管理公社管理棟へ、ペレットボイラー1基、森林総合研究所にペレットストーブ5基を設置する見込み。
一方、山梨燃料電池実用化推進会議では、21年度に推進会議を2回開催。22年度は水素ステーション設置についての可能性調査や、普及啓発事業燃料電池自動車を利用を予定している。
提供:山梨建設新聞