建通新聞社四国
2010/08/06
【香川】9〜10月ごろに発注 県立中央病院本体工
香川県立中央病院の発注は、9月もしくは10月ごろとなるもよう。新中央病院の設計は6月30日に完了し、建築確認作業も進められているが、入札方式などの発注形態の検討作業は、今後進められることとなるため、発注は1〜2カ月先となるもよう。
新病院本体の工事費は、164億3000万円が見込まれる大型建築事業。県立病院課は今後、入札準備に入る。
入札方法は、規模的に政府調達に関する協定(WTO)に基づく一般競争入札案件の対応となるほか、総合評価方式では高度技術提案型または技術提案型となる。
県では大型事業案件についての入札参加資格を技術移転型となるゼネコンと地元企業との特定建設企業体方式をとっており、新中央病院建設案件も企業体方式になると思われる。
総合評価方式の技術提案型は、技術提案内容を事前に香川県総合評価委員会に諮り、評価内容の妥当性や決定基準などが審議される。
技術提案型で求められる技術提案内容は、▽総合的なコストのほか性能・機能に関する事項▽品質確保に向けた施工方法などに関する事項▽環境・安全対策などの社会的要請に関する事項─などで、案件別に細目が設定される。
施設は免震構造の10階建てで、外来ゾーン(2階建て)と中央診療・病棟ゾーンで構成。延べ床面積は約4万5000平方b、病床数は530床。設計は佐藤総合計画関西事務所(大阪市)が担当した。
建設地は高松市朝日町の日本たばこ産業高松工場跡地約6万2000平方b。2012年度末までに施設工事を完了し、13年度の早い時期の開院を目指している。