東茨城郡茨城町教育委員会は、町内の小学校9校、中学校3校の適正規模・適正配置基本方針をまとめた。基本方針によると、再編は中学校を先行し、明光中はそのままで、桜丘中・梅香中を統合し桜丘中の位置に統合新校を新築(改築)する。統合目標時期は平成25年度から26年度とした。一方、小学校は中学校再編後に4校に統合の方針で、長岡小、大戸小は存続。石崎・広浦・長岡第二を統合して長岡第二とし、川根・上野合・沼前・駒場小は、廃止となる梅香中の位置に統合する。小学校の再編時期は、中学校再編から5年以内を目標とする。
基本方針を基に町教育委員会では、関係者などとの協議を重ね、今年度内に町としての実施計画をまとめ、来年度以降に具体化を図っていく方針。
町では、一部地域を除いて児童・生徒数が減少しており、単学級や複式学級もある。教育の質の充実や耐震化が必要な校舎などが増えていることなども勘案し、関係者の意見を聞きながら適正規模・配置の基本方針をまとめた。
基本方針によると、学校の再編は、昭和36年度から40年度に建設された桜丘中の校舎が老朽化し生徒数も減少しているため、中学校の再編を先行する。2学級以上とすることを基本に、現在の3校を、明光中と桜丘中・梅香中の統合新校の2校とする。統合新校(改築、11学級)は桜丘に位置に設置する。統合の時期は25年度から26年度を予定。改築費用は21億9000万円を想定した。
小学校の再編は、中学校の統合後に進める方針。再編方針は、長岡小、大戸小は存続だが、未改修のため耐震改修・大規模改造を行う。改築想定費用は、長岡小が6億8000万円、大戸小が5億5000万円。
石崎小・広浦小・長岡第二小は長岡第二小に統合する。統合に伴う大規模改修想定費用は2億7000万円。残る川根小・上野合小・沼前小・駒場小も統合し、廃止となる梅香中に設置し、改築などを行う。改築想定費用は7億2000万円。
その後、長岡小や大戸小の改築時期に、学区の再編や適正配置を勘案しながら、最終的には小学校3校案の実現に向けた再編を検討する。
円滑な再編に向けて教育委員会では、保護者などへの説明会、統合委員会の設置、通学路の安全施設の整備などを進めていく。学校跡地の利用については活用検討委員会を設置し検討を行う。
基本方針を基に教育委員会では、関係者に理解を求めるなど協議を重ね、今年度内に町としての実施計画を策定し、来年度以降の具体化を計る方針。
提供:日本工業経済新聞