建通新聞社四国
2010/08/03
【徳島】月内にも公告 撫養港の堤防改良その3
国土交通省小松島港湾・空港整備事務所は、撫養港海岸桑島瀬戸地区の海岸保全施設整備事業として堤防改良(その3〜5)、水門改良、潮位観測局設置を実施する。堤防改良(その3)については8月中、その他の工事は、2010年中に公告する予定。10年度は既に、堤防改良(その2、8)などの工事を開札しており今後、事業の進捗が図られる。 堤防改良(その3)では、2工区内の鳴門塩業石炭桟橋付近で陸上地盤改良工、矢板工。工期は約6カ月。同(その4)でも、2工区内の石炭桟橋付近と出荷桟橋付近の2カ所で同様に陸上地盤改良工、矢板工を実施。工期は約5カ月。同(その5)では、2工区内にある既存の防潮堤上部工を嵩上げ(約60b)する。工期は約5カ月。
また、水門改良は、1工区で黒崎水門の液状化対策として陸上地盤改良工を行う。工期は約6カ月。潮位観測局設置では、撫養川河口付近に水位を管理する検潮所を設置する。工期は約6カ月。
同事業は、南海地震の発生を視野に、鳴門市の桑島・瀬戸地区(事業対象延長2590b)で老朽化・劣化が進んでいる堤防の沈下・倒壊を防ぐ事業。4つの工区に分割しており、1工区が320b(背後地は主に黒崎地区の民家)、2工区が940b(背後地は鳴門塩業本社・本社工場)、3工区が490b(鳴門競艇場部分)、4工区が840b(背後地は鳴門競艇場駐車場、大塚倉庫、公園)。各個所の特性に合わせて、地上部からの地盤改良や海上部からの施工を組み合わせている。
06年度に国直轄事業に新規採択され、08年3月から現地での対策工に着手。09年度は、2工区を中心に地盤改良、既設上部工嵩上げなどを実施した。
総事業費は約135億円を見込んでいる。