建通新聞社四国
2010/07/30
【徳島】来月末までに中間取りまとめ 三好病院整備
県立三好病院の改築に係る整備方針を検討する第1回県立三好病院整備方針検討委員会が26日、三好市池田町の三好病院2階講義室で開催された。初会合には、委員8人が出席、会長に苛原稔徳島大学病院院長、副会長に内田伸昭三好市医師会会長を選出した。今後、整備方針について8月末までに中間取りまとめを行い、10月にも策定する。
委員会では、病院改築にあたり今後のあり方や新たな医療機能などについて、必要な提言や意見交換等を行う。
今回の検討委員会では、@人口の減少や少子高齢化が進む中で、西部地域の拠点病院である三好病院のあり方や担うべき医療機能はどうあるべきかA医師確保をどう進めるべきか─などを議論。第2回の委員会では、地域完結型の医療提供体制を構築するために、他の圏域との医療機関や圏域内の民間病院、さらには地元住民との連携のあり方など─について検討を進めていく予定。
三好病院の既存施設は、高層棟(病棟:病床200床)が鉄筋コンクリート造6階建て延べ7226平方b。低層棟(外来診療・管理棟)が同造2階建て延べ3925平方bなどで構成。両棟ともに1981年度の完成で、耐震診断でも要改修の判定が出されていた。高層棟改築については、これまでに耐震化改修工法等について調査を実施。その結果、多額の改修費用や入院機能への影響など多くの課題が判明。これらの課題を受け、医療再生基金、医療施設耐震化交付金が活用できる見通しとなったことから、現駐車場を利用した現地での改築を決定し、13年度中の完成を目指すこととなった。低層棟は、10年度中に耐震補強に着手する。
所在地は三好市池田町シマ。