トップページお知らせ >地方ニュース

お知らせ

地方ニュース

日本工業経済新聞社(山梨)
2010/07/29

【山梨】システム構築で技術提案 山地災害情報システム詳細設計など 9月にヒアリング 県森林環境部

迅速で効率的な治山事業の計画箇所を策定し、県民に山地災害危険箇所情報を提供するため、県森林環境部治山林道課は、「山地災害情報システム詳細設計及びシステム構築業務」の委託業者を選定するための技術提案協議を行う。
 予算限度額は4494万円だが、同金額は契約時の予定価格ではなく、企画内容の規模を示すためのもの。履行期限は契約日の翌日から23年3月15日まで。
 参加資格は県出納局が定める県物品等入札参加資格者のうち、「システム開発」または「情報処理」に登録されている者。
 同業務は、山地災害危険地区情報を県民に提供するシステムを構築するほか、GISの地図情報により正確な位置や地形、整備済み箇所などを把握し、効果的な治山事業の計画支援及び災害時の情報収集等に迅速な対応ができるシステムの開発を行うもの。
 本県は、急峻で脆弱な地質特性に加え近年、局地豪雨の頻度が増加するなどの山地災害の起こりやすい条件にあるなかで、県民が安全で安心して暮らしていくため、治山施設の整備と、山地災害危険情報(ハザードマップなど)の提供が重視されている。
また最近では、早川町湯島の県道南アルプス公園線で土砂崩落が発生。崩落現場には鉄骨製の洞門を整備する。県は27日から迂回路として、同地区と富士川町を結ぶ丸山林道を開放した。
 災害の危険性が高い箇所を把握し、優先度の高い箇所から治山施設を効果的に整備することが必要とされている。土砂災害危険箇所は県内でおよそ4800程度と想定。県でも順次整備を進めているが、余りにも箇所数が多いため、整備が追いついていないのが現状だ。
 システム構築の技術提案協議説明会は8月2日の午後2時から県議事堂地下室会場で、ヒアリングは(1社45分程度で、提案書説明30分、質疑応答10分、入退室5分を予定)9月8日または9月9日に実施される。  


提供:山梨建設新聞