県土木部都市局下水道課は、老朽化著しいことから改築を進めている利根浄化センター(利根町布川)について、沈砂池(bP、2)の機械設備工事を8月に一般競争入札(総合評価方式)で公告する方針だ。今年度から2カ年で施工する。また、電気設備工事も続けて発注予定。そのほか今年度は、特高受変電設備と監視制御設備の両工事をすでに発注、8月2日に開札される予定だ。
利根浄化センターは、霞ヶ浦常南流域下水道計画のなかで建てられた施設。同計画は昭和48年度にスタートし、昭和51年6月に一部供用。平成27年度に完了予定。
計画面積が約1万7228haで計画人口が約60万5900人、計画処理水量が一日最大36万7000立方m。流域幹線管渠は総延長63・3qですべて完成している。
利根浄化センターは、計画がスタートした昭和48年度に建設を開始。面積33haに「標準活性汚泥法+高速凝集沈殿法+急速ろ過法」と「凝集剤添加活性汚泥法+急速ろ過」を用いた9系列の処理施設として整備された。現在、4系1/2まで稼働している。
耐用年数を超えて老朽化が著しいことから19年度より水処理施設を中心に改築し、今年度をめどに完了予定。昨年から、主ポンプ(bR)の機械設備が日立プラントテクノロジーで進められているほか、電気設備工事が三菱電機プラントエンジニアリングで行われている。
また、ことしに入って特高変電所の連絡管廊築造工事が常総開発工業・大昭建設JV、特高変電所の電気室建築工事が常磐建設で進められている。
これに続く計画として、県では今年度から沈砂池(bP、2)と特高受変電の設備改築を進める。沈砂地(bP、2)の機械設備工事は8月ごろに一般競争入札を公告予定。総合評価方式を用いる。2カ年の継続工事。機械設備工事を発注した後で、電気設備工事を発注する。
また、特高受変電設備改築工事と特高受変電監視制御設備改築(その1)工事は、すでに一般競争入札が公告され、8月2日に開札が予定されている。
このうち特高受変電設備改築工事は予定価格9億5004万円(税込み)の案件で、電気A1000点以上の単体または経常JVが対象。工期に25年3月15日までを設定した。
なお、設計業務は鞄結梵ン計事務所(東京都千代田区)が担当した。
提供:日本工業経済新聞