建通新聞社四国
2010/07/23
【徳島】大規模改修を秋にも とくしま動物園
徳島市は、とくしま動物園でカワウソ・レッサーパンダパドックなど園内各施設の大規模改修を実施する。老朽化した各施設の改修と展示方法の改善により集客力の向上を図る。今後、秋口に着工し、2011年3月末までの完成を目指す。
カワウソ・レッサーパンダパドック改修では、カワウソ獣舎で現在のパドックに隣接して水槽(高さ約3b×長さ約3b)を新設。水槽を前面に出し、泳ぐ姿を間近で観察出来るように展示方法を変更する。レッサーパンダ獣舎では、鉄筋コンクリート造の寝小屋2棟を増築。同工事は、建築と電気に分割する。工期は約6カ月。
フライングゲージ改修では、ゲージ内の園路を木製からアスファルトに変更。現在の歩道が滑りやすく危険性も高いため、改修し安全性を確保する。工期は約3カ月。
サバンナパドック内の濾過装置設備工事では、装置の老朽化により動物に影響を及ぼす可能性があるため、現施設を撤去し同様のものを据え付け、機能回復を図る。工期は約6カ月。
保護動物収容施設設置は、ミーアキャット舎とセイロンゾウ舎の中間の場所に、一般の野生動物保護の観点から施設を新設。傷付いた鳥類を保護収容し、将来的には自然に返すことを目的に整備する。工期は約3カ月。
また、モンキープロムナード塗装は、オリの全体に錆があるため再塗装を行う。工期は約2カ月。
1998年の開園以来、動物園では、これまでにも部分的に小修繕を実施。09年度は、エントランス広場、各休憩所など園内5カ所で屋根を設置するなど、環境改善を図ってきたが今回、大規模な改修を行う。所在地は渋野町ほか。