農業環境の整備を進める県富士東部農務事務所は近く、鳴沢村に畑地かんがい施設を建設する。村南部に井戸を掘削して、出た水を管を通し村北部の畑に運ぶ。
施設は村の東側(大田和地区)と西側(鳴沢地区)に建設を予定。昨年度大田和地区の井戸の掘削が完了していて、今年度から管の敷設に着手する。
大田和地区の管の敷設は総延長約800m。このうち今年度は国道139号を横断する約50m部分の敷設を予定。管には口径150oの塩ビ管を使う。同線は4車線あり交通を遮断しながらの工事になるという。
設計は富士エンジニアリング(甲府市大里町148−2電話055−241−3731)が担当。近く積算に入る予定で10月までには工事発注する見込み。
鳴沢地区のパイプラインは総延長約1q。現在井戸の場所の選定をしていて、設置場所の用地交渉が順調にいけば10月までには掘削に入りたい考え。掘削は5カ月程度かかる見込み。管の敷設は来年度以降になる。
設計はサンリ技研(南アルプス市榎原859−2電話055−285−3336)が担当。総事業費は大田和、鳴沢両地区合わせ約2億円を見込んでいる。
鳴沢村には農業用水の水源となる河川がなく、井戸を掘削して出た水を農地まで運ぶかんがい施設の早期建設が期待される。
提供:山梨建設新聞