県企業局は、江戸崎工業団地(稲敷市)の分譲に向けた準備を進めている。面積29・1haのうち、概成された14・2haを第1期として売り出す予定で、このほど調整池工事の一般競争入札を公告。その一方で、企業誘致を進めている。立地企業が決定した後、企業ニーズに合わせて区画道路の整備や土地の造成を行う方針だ。
江戸崎工業団地は、圏央道稲敷インターチェンジから約2qに位置する稲敷市小羽賀、羽賀、時崎地内の総面積43haで、うち分譲面積が29・1ha。県開発公社がインフラ整備を進めてきた。
上水道は工業団地の手前100mまで配管整備を済ませ、市上水道より供給準備が完了。一方、工業用水道は県南広域工業用水道からの供給で、工業団地の手前500mまで配管整備済み。
また、雨水は調整池(1・9ha)から沼里川へ排水する流れで河川協議済み。高圧電力については東京電力と協議を進めており、必要に応じて対応可能。
団地内のメーン道路も、県道江戸崎新利根線バイパスが昨年3月に供用し、市道3518号線も平成16年に供用している。団地内の雨水管も完成済み。
全体29・1haのうち、14・2haが概成しており企業誘致が可能な状態であることから、企業局ではこの14・2haを第1期として分譲したい考え。
これに向け、最低限必要なインフラ整備として、調整池工事の一般競争入札を7月7日に公告した。工事概要は、掘削土量4万600立方m、地盤改良工2344立方m、法覆護岸工(ブロックマット640u、種子吹付4720u)。8月4日に開札を予定。来年3月の完了を見込む。
なお、調整池や道路を含む実施設計は、昨年度に八千代エンジニヤリング梶i東京都新宿区)で進められた。
区画道路については、立地企業の要望に応じて整備するため、立地企業が決定した後に整備することになる。造成工事についても同様で、立地企業の要望に応じて整備するオーダーメード方式をとる。
提供:日本工業経済新聞