建通新聞社四国
2010/07/16
【愛媛】9月議会で建設地表明 西予市の新市立病院
新たな西予市立病院の建設地選定に向けて市が設置した新市立病院建設地検討委員会(宇都宮大朗委員長)は、候補地を▽現在の市立宇和病院敷地(宇和町卯之町1丁目)▽宇和町永長地区東池跡地の市有地▽西予インターチェンジに近い市営宇和球場(宇和町卯之町5丁目)─の3カ所に絞り込んだ。今後、具体的な協議を進め、順調なら8月末までに三好幹二市長へ提言する予定。三好市長はそれを踏まえ、最終的に9月議会で建設地を表明することになる見通しだ。
この検討委員会は、建設地を市民の意見を聞きながら選定するため設置。各地区・団体の代表者や医療関係者ら25人で構成する。6月21日に第1回、7月5日に第2回の会合を開いた。
新市立病院は、宇和病院の老朽化や耐震性不足などを受けて、これに替わるものとして建設を計画。1月には市立病院等検討委員会が、新病院には2次救急病院(24時間365日)としての体制を整備して一般医療と入院医療(主に急性期)を担わせるべき、などとする答申を三好市長へ行っている。
既存の宇和病院の規模は、本館が鉄筋コンクリート造4階建て延べ4951平方b、透析病棟が同造2階建て延べ495平方b(計144床)。耐震診断は大建設計工務(松山市)が担当した。
市は建設地選定に並行して、基本計画の策定も自治体病院共済会(東京都)に委託して進めており、今後、設計プロポーザルの実施に向けて具体的な施設内容や規模などを検討していく。設計プロポーザルは早ければ2010年度中に実施。順調なら11年度に実施設計を完了させ、12年度に着工、2カ年計画で建設を進める方針。