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日刊建設タイムズ社
2010/07/06

【千葉】新理事長に阪野氏(シーエスメンテ)/千葉防食ライニング協組が総会 「次代に背中を」の姿勢で

  千葉防食ライニング工事業協同組合(組合員19社)の第11回通常総会が千葉市内で開かれ、09年度事業及び収支決算報告のほか、10年度事業計画及び収支予算などを全会一致で可決。また、任期満了に伴う役員改選では、新理事長に阪野幸夫氏(泣Vー・エス・メンテ代表取締役)を選出した。7.7
 議案審議に先立ちあいさつした関七男理事長は、「公共投資の減少で防食業界の工事量も下降ぎみとなり、組合運営も厳しい状況にあるが、これらの中で、大規模下水道改修工事4件、県水道局浄水場配水池の改修工事2件の発注予定があるとの報道は、我々にとっての光明である」としたうえで、「これらの事案に対して組合が積極的に介入できるよう、事務所をオープンにして営業活動の拡大を図るとともに、受注にあたっては今まで以上に組合員各位の協力を賜りたい」と要請し、あいさつとした。
 一方、議案審議終了後に阪野新理事長は、「ここ数年にわたり組合として営業活動を続けてきた浄水場関係が、少しずつ実りつつある。また、下水道についても、ここに来て色々な方の協力を頂きながら、防食組合としての地位が少しずつ見えつつある」としたうえで、「これからはそういったポジションを、皆んなで協力しあって確立しなければならない」との考えを示した。
 さらに氏は、「ただ活動するだけではなく、幅広い色々な動きがなされてこそ、一つの物事が出来てくると思う」と述べたうえで、「私は歳田初代理事長や関2代目理事長の先輩の姿、その背中を見ながら勉強させて頂いたが、次の若い人にバトンタッチするためにも、微力ではあるが、私も背中を見せられるような姿勢で精一杯取り組みたい」との決意を示し、就任の辞に代えた。
 同組合は、99年12月に県内の防食ライニング工事業者が結集して設立。県レベルでは全国で初めての団体となり、これまでに社会的・経済的地位の向上をはじめ、各種研修会を通じて施工技術・工法の改善作業環境への対策、労働災害に対する安全教育などに取り組む一方、組合設立前の85年には、既に各社が独自で下水道処理施設の劣化した既設コンクリートの補修工事に取り組み、硫化水素に起因する腐食のメカニズムなど、専門的な知識の取得や施工法・技能技術の向上に努めてきた。
 下水道事業における衛生環境の保持、生活環境の改善、水質の保全などに対する社会的関心に加え、施工精度や施工管理能力に対する発注者側の期待を受けて設立した同組合に対しては、より迅速な対応と高度な技術団体としての期待が大きいという。
 ちなみに、2010年度の活動方針としては、組合設立以来の指標でもある@防食ライニング工事業の社会的地位の向上A組合知名度の高揚B専門技能士の養成C新技術開発の促進――を重点活動に掲げるとともに、2年目を迎える厚生労働省の団体安全衛生活動援助事業(たんぽぽ計画)において、成果目標である「安全・健康・快適」な職場づくり、労働災害の未然防止、再発防止の安全衛生活動に取り組むという。

提供:日刊建設タイムズ