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日本工業経済新聞社(茨城)
2010/07/06

【茨城】松並地区土地区画整理事業始動に向け 今年度にも組合設立 都市計画変更へ 県と守谷市

 県と守谷市都市計画課は、つくばエクスプレス守谷駅近くで計画している松並地区土地区画整理事業の本格的な始動に向け、都市計画の変更を予定している。県では「区域区分の変更と用途地域の変更」を、市では「高度地区の決定および土地区画整理事業と都市計画道路の決定および公共下水道の変更」を進めていく。いずれもことし10月に案の公告・縦覧を行った上で、12月にそれぞれの都市計画審議会に諮り、平成23年1〜3月の都市計画決定を目指す。松並地区土地区画整理事業の事務組合設立は、都市計画決定後を予定しており現在は準備会により発足にむけた準備を進めている。早ければ22年度内にも発足する見通し。
 
 県では、おおむね5年ごとに行われる都市計画基礎調査を踏まえて、21年度から22年度にかけて、都市計画の定期見直しを行っている。取手都市計画区域内の守谷市は、TXの開業を受けた守谷駅周辺の急速な市街化の動向を踏まえて、昨年度に市都市計画マスタープランを改定。
 今回、このプランに示された都市計画の基本的な方針に沿って「市街化区域と市街化調整区域との区分の変更」と「用途地域の変更」を行う。
 区域区分の変更(線引き見直し)では、都市計画マスタープランにおいて将来市街地と位置づけられ、土地区画整理事業による面的基盤整備の実施が確実になった守谷駅近傍の「松並地区」を市街化区域に編入する。
 変更後は3563haの都市計画区域における市街化区域が985ha(48ha増)となる。
 用途地域の変更は、市街地の整備と計画的土地利用を誘導する用途地域の決定のほか、@都市計画道路の整備進展に対応するA大規模住宅団地の公共公益施設計画街区の利用実態に即したB近隣商業地の縮小に伴うC公共公益施設ゾーンの施設の集積・更新整備に備えた−用途地域の変更を行う。
 市では、県が行うこの変更と同時に、松並地区土地区画整理事業と都市計画道路の都市計画決定のほか、公共下水道の変更および高度地区の決定を行う。
 松並地区土地区画整理事業の区域は、今回市街化区域に編入される区域から、都市計画決定しない原東地区土地区画整理事業区域と一団の既存住宅地の区域および寺院境内地を除いたもの。面積は約41・8ha。
 都市計画道路は、(仮称)守谷松並線(延長1720m、幅員14m)をはじめとする5路線(図参照)を都市計画決定し、土地区画整理事業により整備する。
 このほか、区域区分の見直しに伴い、公共下水道計画を変更、区域を2039haに1ha拡大する。
 高度地区の決定は、景観保全および美しい町並み景観の誘導のために建築物の高さを制限する。
 素案によると、20m第1種高度地区を一中高の全体(約112ha)に新規決定。20m第3種高度地区は守谷駅周辺と地区各整理事業区域を除く一住、二住、準住、近商、準工に新規決定。31m第3種高度地域は、守谷駅周辺土地区画整理事業区域内の一住、準住に新規決定する。
 市は今回の都市計画見直しに伴い、7月の2日間(3日・4日)で計4カ所(市役所・高野公民館・保健センター・北守谷公民館)において説明会を開催する。
 その後、県と市はそれぞれ10月に案の公告・縦覧を行った上で、12月に都市計画審議会に諮り、平成23年1〜3月の都市計画決定を目指す。
 松並地区土地区画整理事業の事務組合設立は、都市計画決定後を予定しており現在は準備会により発足にむけた準備を進めている。早ければ22年度内にも発足する見通し。


提供:日本工業経済新聞