県土木部都市局都市整備課は、つくばエクスプレス(TX)沿線である島名福田坪地区(つくば市島名)の区画整理として、宅地造成や下水道工事を第2四半期に一般競争入札で公告する予定だ。地区の南側に位置する国道354号沿いで、宅地造成、道路整備、貯留浸透施設の整備を8カ月間で行いたい考え。
島名福田坪地区は、島名福田坪一体型特定土地区画整理事業として県が平成12年度から31年度までを施行期間に整備を進めている。
同地区は縦長の形状。地区の中央を圏央道が横断し、その一方でTXと新都市中央通り線が縦断。圏央道以北にTX万博記念公園駅や県の出先機関であるつくばまちづくりセンター、地区の最南端には国道354号が横断している。駅の北側を中心に整備。現在の進捗率は30%弱。
今回、区画整理を予定しているのは、国道354号と新都市中央通り線が交わる周辺。3・7haの宅地を造成するほか、それに付随する延長2130mの道路整備、延長4050mの貯留浸透施設を設置する。工期には8カ月を想定。土地は粗造成されている。
現在、つくばまちづくりセンターでは、擁壁などの位置を最終的に詰めている段階。また、設計を担当する開発虎ノ門コンサルタント梶i東京都豊島区)が土地の図面を作成中。地権者と出入口のやりとりを進め、この図面にその内容を反映させている状況だ。
つくばまちづくりセンターでは、7月中に本課(都市整備課)に上申する予定。その後、都市整備課で総合評価方式での一般競争入札の公告準備が進められるもようだ。
そのほか今年度は、つくばまちづくりセンター工務第二課でも、宅地造成や下水道工事などの発注が各所で予定されている。
なお今後は、駅やつくばまちづくりセンター以北の環状線内側で残り部分を整備するほか、地区中央に位置するC30街区南側を宅地として整備する予定。
提供:日本工業経済新聞