建通新聞社四国
2010/07/02
【香川】調整池1カ所を耐震化 県水道局
香川県水道局は、2018年度末までに水道施設の耐震化を完了させる計画を明らかにした。耐震化するのは4カ所の浄水場や調整池、ポンプ場などで10年度には調整池1カ所の耐震化を行うほか、4カ所の水管橋の耐震化も行う。総事業費は195億円を見込んでいる。
浄水場は東部浄水場(高松市岡本町)、綾川浄水場(坂出市府中町)、中部浄水場(琴平町)、西部浄水場(三豊市高瀬町)の4カ所があり、各浄水場の管理本館については1997年度から09年度までに耐震化が完了した。今後、耐震化を図るのはろ過池や沈殿池、ポンプ井などの土木構造物。
ポンプ場は牟礼ポンプ場、三木ポンプ場、国分寺ポンプ場、宇多津ポンプ場、仁尾ポンプ所、大野原ポンプ所の6カ所があり、簡易な耐震診断は完了しており、今後、詳細な耐震診断を行い建物の耐震化を図る。ポンプ設備については耐用年数に伴う更新時期に対応する方針。
調整池は岡調整池(高松市塩江町)、浅野調整井(高松市香川町)、造田調整池(さぬき市造田)、田面調整池(さぬき市大川町)、城山調整池(坂出市)、櫛梨調整池(善通寺市櫛梨町)、大日調整池(善通寺市)、爺神調整池(三豊市高瀬町)、木之郷調整池(観音寺市)の9カ所があり、耐震強度が確保されているのは岡・田面・城山の3カ所のみ。ほか施設については簡易耐震診断は完了しており、今後、詳細な診断を行い耐震化を図る。
10年度には調整池1カ所の耐震化を計画しており、今後、実施個所の特定とともに詳細設計を行い、年度後半での発注を目指す。
水管橋の耐震補強は、09年度から5カ年程度をかけて県内49水管橋の耐震化を図っており、10年度には09年度に下部工を補強した江藤橋水管橋(観音寺市本大町)の水管取り替えのほか川向橋水管橋(高松市国分寺町)、落神橋水管橋(同西植田町)、大亀新橋水管橋(同西植田町)の4橋で耐震化を行う。
江藤橋水管橋は橋長140bのステンレス鋼管口径600_と500_。設計は五星(三豊市)が担当した。川向橋水管橋は延長15b、ステンレス鋼管口径800_。香川設計センター(坂出市)で近く設計完了。完了後、発注準備に入る。落神橋水管橋は延長23b、ステンレス鋼管口径500_。今後、設計を外注する。大亀新橋水管橋は延長29b。落橋防止装置と伸縮可撓管設置。設計は東洋コンサルタント(高松市)が担当し、上半期中の発注を目指している。