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日刊建設タイムズ社
2010/07/02

【千葉】建機体験学習会開く/建設業協青年部会 CCIちばが共催 山武・鳴浜小の全児童で

(社)千葉県建設業協会青年部会(郡司正哉部会長)と千葉県魅力ある建設事業推進協議会(CCIちば)の共催による「建設機械体験学習会」が、山武市立鳴浜小学校のグラウンドで行われた。キャタピラー東日本鰍ェ協力。
 同学習会は、次世代を担う人材確保などの見地から、同協会青年部会の事業の一環として、県内の小中学校で毎年開催。18回目を数えた今回は、山武支部の青年部会員約30人が中心に活動した。
 今回の体験学習会には、192人の全校児童が参加。建機は油圧ショベル4台、振動ローラ3台、高所作業者2台を用意し、児童一人あたりの平均乗車時間を約2分に設定して全員が操作を体験。また、当日はサプライズゲストとして、ゆめ半島千葉国体のマスコットキャラクター「チーバくん」が児童たちの応援に駆けつけ、脚光を浴びた。7.2
 体験学習会の開会式では、主催者を代表してあいさつした郡司部会長が、「建設業の現場は、高い塀に囲まれたりバリケードがあったりで、普段は危険なため近づけないが、今日は私たちが普段使っている建設機械を持ってきた」と説明し、「その機械を触ったり乗ったりして、建設業のことを少しでも身近に感じてほしい。そして、皆んなが将来の職業を選ぶ時に、今日これから体験することを思い出して頂ければと思う」と弁。
 また、「私たち建設業協会では、今年開かれる千葉国体を応援している。山武市ではオリエンテーションの競技が行われると聞く。今日は大会マスコットのチーバくんも駆けつけてくれたので、仲良くしてほしい」と呼びかけた。
 引き続き、来賓として県山武地域整備センターの石井正一所長は、「今の建設業は機械化が進み、現場では女性がダンプカーを運転したり、機械を操縦するなどして、安全で綺麗で素晴らしい職場になりつつある。本日の体験学習で色々なことを経験し、『将来は建設業の仕事に携わりたいな』と思ってくれることを期待している」と述べ、あいさつに代えた。
 この日の建機体験学習会で児童たちは、重機の操作で油圧ショベルのブーム、アーム、バケットを腕のように動かし、車体の上部を大きく回転させて砂をすくい取り、積み上げた。
 また、重い鉄の車輪とゴムの車輪を振動させながら走る振動ローラーでは、建機が起こす地響きを体感しながら地面を締め固めた。
 一方、高所作業車には6人一組で乗車し、電線の取り付けや修理、道路標識の掃除や街灯の交換、高木の枝の手入れなどをする気分を堪能。これらのダイナミックでスリリングな重機の世界に触れた児童たちの表情は、驚きと感動に満ちあふれていた。
 体験学習終了後の閉会式では「質問コーナー」が設けられ、1年生の柴田幹太くんからはショベルカーについて、「操縦は難しいか」「操縦の仕方はどこで勉強したのか」「体育館はどのように壊したのか」。また、3年生の宮本萌々子さんからは、「体育館を壊す時に何故水を掛けたのか」「働いていて一番嬉しいのはどんな時か」。さらに、5年生の池田尚紀くんからは、「沢山の重機を扱うので、働く人たちに危険があると感じた。特に気をつけていることは何か」「どうして、この仕事をやりたいと思ったのか」などの質問が飛んだ。

提供:日刊建設タイムズ