トップページお知らせ >地方ニュース

お知らせ

地方ニュース

建通新聞社四国
2010/06/30

【香川】3千u超の大型店舗を制限 高松市

 高松市は、「多核連携型コンパクト・エコシティ」を推進するため、郊外部の特定用途制限地域で床面積3000平方bを超える大型店舗の立地を制限し、開発許可面積を700平方b以上にするなどの土地利用規制を検討している。2011年7月ごろの条例施行(特定用途制限地域内における建築物の制限に関する条例)を目指す。
 同案は「第3回高松市コンパクト・エコシティ推進委員会」で示された。
 市が目指す多核連携型コンパクト・エコシティは、公共交通機関や商工業などの生活機能が充実した市内17カ所の集約拠点に住民を誘導することで、将来的な人口減少、少子・高齢化に対応したコンパクトで持続可能なまちづくりを進めるもの。
 示された素案によると、郊外部の特定用途制限地域の見直しでは、2車線以上の国道や県道、4車線以上の都市計画道路沿いでは店舗などは床面積1万平方b以下から3000平方b以下に引き下げ大型店舗の立地を抑制。また、新たに立地する大学、高等専門学校、病院(20床以上)、老人福祉センター(グループホームなど)、児童厚生施設(600平方b以上)、自動車教習所の建築を規制する。
 用途白地地域の開発許可基準の見直しでは、開発許可が必要な対象面積を現行の1000平方b以上から700平方b以上に引き下げ、最低敷地規模面積を165平方bに設定しミニ開発を抑制する。
 集約拠点に位置づけた香南地区(香南町横井、由佐)では住居系用途地域の指定を検討。農業試験所跡地(仏生山町)は、建設が計画されている高松市新病院を核とした住環境づくりを目指して第1種住居地域を想定している。
 同市では、人口誘導への助成施策なども盛り込んだ意見を推進委員会で集約し、都市計画手続きなどを通じて市民への告知や周知に努める。